眼科小手術全般

眼瞼内反症

眼瞼内反症

主に加齢に伴って下眼瞼が内反してまつ毛が黒目に触れる状態です。 黒目が傷つくと異物感や痛みが起ります。 手術で治すことができます。

霰粒腫・麦粒腫(ものもらい)

まぶたの腫れものです。
化膿性の炎症と慢性肉芽性の炎症がありますが治りにくい場合は手術が適応です。

翼状片

翼状片とは、角膜(黒眼)に結膜の一部が覆いかぶさる病気です。
紫外線が原因のひとつと考えられています。
侵入してきた結膜組織の大きさが、角膜の端から3mm程度(角膜中心までのおよそ半分)になると、通常手術の適応です。3mm以上に成長した翼状片では、手術しても不正乱視が残って、多少視力低下が起きる場合があります。問題は、手術後再発するケースが少なからずあることで、その場合は再手術が必要です。

眼けん痙攣

眼けん痙攣は、まぶたを閉じる筋肉が過剰に緊張して開きにくくなる状態です。
まぶただけの異常の場合と、頬や唇にも異常を伴う場合があります。
この病気に特異的な治療として、眼輪筋へのボツリヌス菌毒素の注射があります。
また、難治症例では眼輪筋の切除術が行われます。

眼けん下垂

まぶたが十分開きにくい状態です。
まぶたを上げるのは、眼けん挙筋とミューラー筋という筋肉です。
その筋肉を動かすのは動眼神経とミューラー筋では交感神経という神経です。
この筋肉または神経の異常で眼けん下垂が起こります。
眼けん下垂はいろいろな原因で起こりますが、最も多い加齢によるものや先天性眼けん下垂では手術が治療の主体です。
生まれつきの重症の下垂では視力の発達が阻害されることもあり、早期の手術が必要な場合もあります。そのほかのものは、症状の程度により手術するかどうか決定します。

硝子体注射

眼内に少量の薬を注入する方法です。
加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、静脈閉塞症などで行う事があります。
糖尿病網膜症は網膜の血管、とくに毛細血管の病気です。毛細血管にこぶができたり、拡張して血管壁が薄くなったり、内腔が閉塞したりします。
その程度や範囲が徐々に拡大することで網膜症は進行していき、やがて黄斑症や増殖網膜症に至ると視機能が脅かされます。
硝子体注射は、この糖尿病網膜症に対する治療方法のひとつで、抗VEGF薬の硝子体内注入です。状態に応じて何ヶ月毎かにくり返し行う事が必要な場合もあり、薬剤が高価なことが難点でもあります。

涙目

涙目の原因には、涙が流れていく通路(涙管)が詰まっていたり、白目がたるんでいたり、まぶたが下がってきたり、結膜炎だったり、さまざまな原因があります。
主な疾患に鼻涙管閉塞症、結膜弛緩症があります。
鼻涙管閉塞症に対しては、涙道内視鏡手術及び涙管チューブ挿入術を行っております。
結膜弛緩症は症状が軽ければ放置して構いませんが、症状が強い場合は、余っている結膜を手術することで回復します。

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