網膜・黄斑

網膜剥離

網膜剥離

突然片方の目の一部分あるいは全体がぼっとして見えなくなる病気で、比較的緊急な対応が必要な状態です。発症の少し前にしばしば飛蚊症を自覚することがあります。詳しい眼底検査が必要で、程度により当院で治療するか、適当な大学病院などを紹介します。多くの場合、入院治療が必要です。

糖尿病網膜症

糖尿病に伴って網膜の血管に透過性亢進、閉塞、新生血管が出る病態で、糖尿病の罹病期間が長くなるほど出てくる頻度が高くなります。放置すると網膜や硝子体に出血がおこり、それが繰り返すことで、徐々に見えなくなり、成人の失明原因の2番目に多い疾患です。早期発見、早期治療が必要です。

網膜静脈閉塞症

比較的短期間に上または下など視野の半分近くがぼやっとする症状で発症します。全体がかすむこともあります。眼底を見ると出血がみられ、写真を撮るとよくわかります。網膜の一部または全体の血流が悪くなるので、しばしば中心にむくみが来ると視力が下がります。むくみに対して、硝子体注射が有効なことがあります。

加齢黄班変性症

55歳以上の人の目に起こる病気で、ものが歪んで見える特徴があります。視力も下がります。3種類ほどの病状がありますが、欧米では高齢者の失明のもっとも多い病気です。最近日本でもよく見られるようになりました。現在では硝子体注射が、もっともよく使われます。

漿液性中心性網脈絡膜症

中年の男性に多い病気で、中心が暗く見えます。物が小さく見えたり、歪んで見えることもあります。精神的なストレスが発症に関与していると考えられています。8割ほどの人は3カ月ほどで自然に治癒しますが、2割ほどの人は遷延したり、悪化することもあります。網膜のレーザー治療をすることもあります。

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